山 6月に否決された後、都青少年課と東京都小学校PTAの幹部の方は、都議の選挙区72ヵ所を回って、キャンペーンを展開しているんです。これが一番効果がありました。我々やマンガ家の代表が参加した意見交換会も開かれましたが、「いかに出版界の規制が甘いか」ということを指弾するだけの会なんです。「映倫や放送番組向上機構はここまでやっているのに、出版界はどうなんだ」、という話になる。条例の改正案を通すための一方的な意見“交換”会ですよ。警察官僚の作戦勝ちですね。
――児童虐待や児童ポルノを取り締まれ、というのは確かに説得力がありますね。
山 子どもの人権を蹂躙して、金儲けの道具にすることはやってはいけない。ただ、現行の法律で取り締まることができるんです。児童買春・児童ポルノ処罰法などは非常に重い罰を課しています。ところが、被害者たる子どもをケアしたというケースが見あたらないのです。人権を守るための法律なのに、加害者は罰せられるが、被害者が救済されない不思議な法律です。さらに、マンガやアニメの場合は被害者が存在しない。児童ポルノ法にマンガやアニメを加えるかどうか、という議論が3年ごとの見直しでもあり、結果としてマンガやアニメは児童ポルノ法の対象外になってきました。これを形を変えて対象に含める、というのが今回の条例改正です。
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| — | 東京都「青少年健全育成条例改正案」可決! 日本雑誌協会編集倫理委員長 山了吉さんインタビュー — 2010/12/15 — まんが最前線 インタビュー — 漫画大目録 (via clione) |